これが私のプロとしての信条です。
自分で自分の組み立てた理論、説明に納得できなければ、当然、それを聞く相手に説得力をもって話をすることなど出来ません。
それ故、私は、身体の状態の把握、評価、説明、その全てにおいて自ら得心がいくことを第一条件にしています。
また、施術で行う手技も、既存の方法論に頼らず、自らの運動器に関する知識・理論・経験を基に独自に考案したもので、その時の状態を見極め、関節(周囲組織)、筋肉、筋膜、神経に対し多角的、総合的にアプローチするオリジナルの複合手法です。
自分の血圧や血糖値など内科的な検査の数値をご存知の方は多いでしょう。
もしかすると、骨密度や筋肉量をご存知の方も多いかもしれません。サプリメントを摂ったり、食事に気を配っている方が多々いらっしゃることと思います。
しかし、自分の歩き方や立ち姿勢、座り姿勢を知っている方はどれ程いらっしゃるでしょうか?
正しい歩き方をご存知でしょうか?
普段どのように自分が自分の関節を使っているか意識したことはあるでしょうか?
関節や筋肉をどう操り、使いこなすのか、知らなければ気をつけることさえ出来ません。 まず、知ることが大事だと私は考えています。
治療は魔法ではなく、治療者は魔法使いではありません。
どんなに優れた治療も万人に万能な、絶対的なものなどないのです。
もし、長期に渡り身体に変化を及ぼすことが無いのなら(維持を目的としている場合を除き)、少なくともその時点では、それはその身体にとって最善の方法ではないのかもしれません。
例えば、整形外科に通院していて「加齢によるものだから仕方ない」と言われ漫然としていたものが手技により大幅に改善する、といったことはよくある事です。
大切なのは、有名であることや、社会的な優劣ではなく、自分の身体に合っていること。
自分が自分の身体に、何を、どれくらい望むのか? 身体と向き合う時、信頼し、話し合える先生であること。
そういう身体的・精神的フィット感を、ぜひ大事にしてください。
そして、その選択の時、私や私の治療がそれに値するよう願い、努力していきたいと思います。